やすおかのポケモンなどブログ

ポケモンの記事を書くと見せかけていろんなゲームの記事を書いてます。ポケモンは対戦派ですが、一番重要なのは楽しむこと。まだ見ぬ未開の地を求めて

7世代で"主人公"ガブリアスは何故減った?その謎を紐解く【ポケットモンスターサンムーン】

もはや主人公ではないガブリアス 

ポケモンバトルの知識はあるが、最近のレーティングバトルをやってない人は今もこう思っているかもしれない。

「なんだかんだ言っても、ガブリアスが環境の中心なんでしょ?」と。

 

f:id:yasuokaden:20170921122540p:plain 出典:Pokémon Global Link

 

 

今年のWCSルールだったらギリギリそう言えなくもないが、シングルバトルではシーズン6は使用率15位。低迷が続いている。

かつてシングルでは環境1位の座を欲しいままにしていた「主人公」・「大正義」・「王者」の姿はもはやない。

 

サッカーの名門クラブの凋落を見ているようで寂しい気持ちになってしまう。みんなが大好きだったガブリアスは、何故姿を減らしてしまったのか?

フェアリータイプが強くなってもサンムーン初期の頃は全然いけるとか、カプ神になぞらえて「ガブ・リアス」だの言われていたんじゃないの?と言いたくなるだろう。

 ガルーラ、ファイアロー、ゲンガーがナーフ(弱体化)されたのに、ガブリアスは何もなかった。それなのになぜ?

ドラゴン技「げきりん」の通りが悪くなった

まずはPGLのデータを見て欲しい。

 

上は6世代末期ORASのシーズン17、下は最新のSMシーズン6のデータである。

f:id:yasuokaden:20170921004323p:plain 出典:Pokémon Global Link
f:id:yasuokaden:20170921004737p:plain 出典:Pokémon Global Link

 

これによるとガブリアスはORAS時代は50.6%は「げきりん」で倒していたが、SMだと「げきりん」と「アルティメットドラゴンバーンを」合わせても33%にまで低下している。

「げきりん」でポケモンを倒す機会が2/3まで減ってしまったのだ。「げきりん」だけを取ってみれば、1/2だ。

 

以前はガブリアスといえば、こだわりスカーフを持たせて「げきりん」をぶっ放しているだけで勝てることも珍しくなかった。

火力指数36,000をすばやさ実数値231から打ち込まれては、大概のポケモンは白旗を上げるしかなかったのだ。

第6世代でフェアリータイプが登場した時も、まだまだその戦法は通用した。フェアリータイプ自体、そこまで数が多くなかったからだ。その中でもガブリアスに勝てるポケモンといえば、せいぜいマリルリくらいしかいなかった。マリルリも素早さが遅いので、対処の難しいポケモンではなかった。

 

 

が、今やそんな時代は終わりを告げた。今の環境は強いフェアリータイプがわんさかいる。

ミミッキュ、カプ・コケコ、カプ・テテフ、カプ・レヒレに加え、カプ・ブルル、キュウコンA。高速~中速で強力なフェアリータイプが次々と登場し、環境を席巻。

フェアリータイプがいないPTなど皆無に近い。よって「げきりん」は6世代より簡単に一貫性を切られ、技固定のデメリットもあるのでうかつに打てない技代表になってしまった。

 

さらにガブリアスの両メインウエポンに耐性のあるテッカグヤという厄介なポケモンも登場した。

奇しくもテッカグヤは、使用率ランキングでガブリアスのすぐ後ろの16位で、14位のナットレイと共にガブリアスを苦しめている。

この2体を突破するには「ほのおのキバ」が必須で、しかも「ほのおのキバ」は威力不足なので、それだけで突破できるわけではない。おかげでガブリアスは技選択の幅を狭められてしまった。これもアタッカーとしては大きなマイナスである。

 

霊獣ランドロスの活躍

現在、ガブリアスの最大のライバルは霊獣ランドロスだ。

このおっさんはガブリアスに代わり、現在シーズン6では3位につけている。

 

ドラゴン技が使いづらくなったので、「じしん」で相手を倒すことが多くなったガブリアス。

どうせドラゴン技が使えないのならば、ガブリアスはただの地面タイプに過ぎない。

ならばガブリアスよりこうげきが高く特性「いかく」で場に出るだけで仕事ができ「とんぼがえり」でサイクルを回しやすくフェアリーが弱点でなく地面技の一貫も切れる霊獣ランドロスの方が使いやすいだろう、と考えるトレーナーが増えた。

 

ランドロスの方が型も豊富だ。ガブリアスのようにシンプルなAS振り物理アタッカー型だけではない。

威嚇があることと、耐性もガブリアスより優秀なのを活かし「ゴツゴツメット」を持たせて物理に対するクッションにもなれる。そこから後攻の「とんぼがえり」で味方につなぐという美しい連携も可能だ。

「とつげきチョッキ」型なら、特殊アタッカーに対する後出しもそれなりに融通が利く。フェアリー勢に弱いガブリアスにはこれは厳しいことだ。

 

また、ランドロスだけでなく、ドリュウズもいる。環境トップのミミッキュに対し対面から圧倒的に強く、カプ・テテフへの後出しも可能なことでガブリアスとの差別化になっている。

 

 

素早さ種族値102がそれほどのアドバンテージではなくなった

 

ランドロスにないガブリアスの良さとして、100族をギリギリ抜けるS102族という武器がある。

環境上位のリザードンや、中位にランクするガルーラ、ウルガモスを抜けるという大きな強みだ。

 

だが、6世代の頃に比べると、S100族の最大勢力だったメガガルーラが減ってしまったことは大きい。

このポケモンにガブリアスは勝てるかというと、怪しい。だが、すばやさがわずかに上回っていることに加え、特性「さめはだ」の削り効果により、十分に動きを制限することが出来ていた。

 

今作はガブリアスが抜けてランドロスが抜けないメジャーポケモンにミミッキュやカプ・テテフがいる。

しかし、ミミッキュは特性で不利だ。カプ・テテフも4割がスカーフ、2割がタスキで、攻撃アップアイテムを持たせない「じしん」ではどうあがいても確2に対し、相手の「ムーンフォース」ではD4ガブリアスが確1。不利だ。

 

ガブリアスが減った要因まとめ

 大きな要因

  1. ミミッキュなどフェアリーの蔓延でドラゴン技が撃ちづらくなった。
  2. その結果、「じしん」だけしか使わないならより汎用性のある霊獣ランドロスが使われるようになった。

小さな要因

  • テッカグヤ、ナットレイを抜くためには「ほのおのキバ」を持たせなくてはいけなくなり、技選択の幅が狭まった。
  • タイプと特性でミミッキュに有利なドリュウズも台頭してきた。 
  • S102族の利点を活かせる相手、メガガルーラが減ってしまった。